メタルギアの生みの親である小島監督が抜けた後、初のメタルギアの名を冠するタイトル。
メタルギアファンからはめったくそに叩かれてたし、ワシも今のコナミの方針に思うところもあるけど、MGS5は未だに遊べるほど面白いし、同じエンジンのソフトが出たのであればプレイして見たいっていう本音を持つファンは結構いると思う。
そんなこんなで、発売直後は買い渋りしていたメタルギアサヴァイブ。
お酒を飲んだ帰りにGEOに寄ったら2,000円切ってたから酔っ払った勢いで買ってしまった。
課金は絶対にしないぞ!と胸に誓っていざプレイしたところ、思ったより面白かった。
※ある程度配慮はしますが一部ネタバレを含む場合があります。
目次
シナリオはほどほどに、システムは好き
なんやかんやあって現実世界とは別の世界に放り出されて、よくわからないまま言われたことをこなす感じのシナリオ。
シナリオはそれほど求めてないからそこはいいとして。
徐々にできることが増えていくシステム
引用:スタンドパイプ速報
最初は武器も槍一本、時間が経つとお腹が空いて喉が乾いてすぐに瀕死になって、それなりにサバイバル感がある。
探索で集めた素材やレシピで、金網や手榴弾などを作れるようになると、苦戦していた敵や場所を楽に倒せたり進めるようになる。
あとは、レベルシステムを採用しているのも印象的だ。ワンダラー(ゾンビ)を倒すと得られる「クバンエナジー」がお金と経験値の役割を兼ねていて、クバンエナジーを一定量消費するとレベルアップできて、力、ライフ、敏捷、スタミナ、スキルのパラメーターを選択して能力を伸ばすことができる。
この、進めるとだんだん出来ることが増えていく感じが「ゼルダ」シリーズとか、「カエルの為に鐘は鳴る」みたいな感じでワシ好みですぐにハマった。
拠点になる「ベースキャンプ」のカスタマイズも楽しい。空腹と渇きは、物語を進めると作成できる「農場」や「給水器」、「動物檻」でしのぐことができる。
物語序盤から現れる巨大な敵
戦いの予感
「ドラクエ1」の竜王の城よろしく、序盤にその時では到底倒せないであろう敵が現れる。
いつかこんなやつと戦うのか。という期待と不安が膨らむ。
キャラメイクで女性が作れる
追記:その後MGOやり始めて(結局MGS5に戻ってる)、メタルギアオンラインは女性もキャラメイクできることを知る。全く同じだった…。
顎やほっぺの位置まで詳細に調整できるMGS5と同様のキャラメイク。
今作では女性が作れる。
よくなかったところ
マルチプレイはほとんどプレイしていない(マッチングしないからね・・・)ので、だいたいがシングルプレイのツッコミどころ。
シングルプレイはボリューム少なめ。クリア後は完全に作業プレイ。
そんなわけで最初から大いにハマってプレイしてたけど、ラストバトルも今までの戦い方と全く変わらないし、割とのんびりプレイしてたと思うのに30時間くらいでクリアしてしまった。
クリア後にサブクラスっていう新しいスキルを覚えられるクラスが解放されたり、もっと強い敵がでてきたり、ベースキャンプの採掘もできるようになっても、いかんせん作業感が強い。
やっぱり大きな目標がなくなってしまったことが大きいのかな。
行動可能範囲がクリア前とほぼ変わらないのもマイナス。
難易度はヌルめ。自由度は低め。作業感は高め。
飲み水もないし、食べ物も不足している。押し寄せる敵に槍一本で立ち向かわされる!
サバイバルー!だったのは、残念ながら序盤だけだった。
飲料や動物、武器素材の採取場所さえわかれば、不足する前にそのポイントを巡ってしまえば解決してしまう。
敵に見つかっても走れば大抵逃げられるし、武器があれば強引に押し通せる。
華麗にステルスプレイを決めてもプレイスコア等への反映はなく少し虚しい。
武器は銃火器がやっぱり強いが、弾薬に必要な素材がすぐに枯渇してしまうためその度に素材ポイントを巡る必要がありその作業が少し苦痛。
登場人物全員がちょっとアレ
異世界に迷い込んだ同志たち。救出してベースキャンプに連れてきても、感謝するだけで何もしやしない。
畑で作物にお水あげてる動作とかはあるけど、その野菜持ってきたのワシだからね!
食べ物の補給も、基地の拡張も防衛もほぼ全部プレーヤーの仕事。
帰ってきたら「戻ったんだな。お疲れさん。」だとwww
もろこし口に突っ込んだろか!
挙げ句の果てには「おい、お前に頼みがある」で発生するサイドミッション。その内容が「 新 し い メ ン バ ー を 連 れ て く る」www
お前もワンダラーにしてやろうか!
主人公も主人公で、隠れて様子を見てる時に腕がうずき出すっていう厨二病を発症して敵にバレたり、ムービーで敵が迫ってきてるのに理由もなくボーッと眺めてたり大概なんだけどね。。。
肝心のオンラインプレイでマッチングされない
クリア後。今作のメイン(であろう)マルチプレイをいよいよプレイしてみよう!と、COOPモードエリアへ移動しクイックマッチを選択。
。。。
3分待ったんだけど、全然マッチングされないんだけど。。
過疎ってるって何かの記事でみたけど、まじか。
え、作りたいもの成立してなくないか。。。
その後1分半マッチング時間が追加されるけど結局一人もマッチングせず。。
マルチ用の難易度のせいか、シングルで拠点を守りきるのはなかなか厳しいものがあった。
もうCPUでいいからマッチングしてほしいよ。
課金要素が多い
課金はせんぞ!!!
「メタルギア」ではない
タイトルに「メタルギア」を入れなければ、、。と感想を持つ人も多いみたい。
確かに、そもそもスネークじゃないし、敵のアジトに潜入しないし、ステルス要素も薄いし、ダンボールもないなんてメタルギアじゃない!とも感じた。
でも、MGSと同じエンジンで作ってるのに全く別タイトルにした方が叩かれてたんじゃないかなとも思う。
MGS5でかさんだ開発費用を少しでも取り返したい気持ちもわかる。
なので、ワシの中でも賛否あるけど、「まーしゃーないよな」寄り。この風評の中メタルギアと付くタイトルを強行する気概はなかなかね(完全新作のMGS6を発売してそれがめっちゃ面白いっていうのが一番かっこよかった)。
総評
シナリオ:★★☆☆☆
キャラ:★★☆☆☆
システム:★★★★☆
マイナス点が多くなってしまったけどそれなりには楽しめた。
新品では買いたくないけど、中古でなら全然あり。ただマルチプレイは割と悲惨。