キングダムハーツバースバイスリープ:ヴェントゥスから始めてみた感想。

ゲームをプレイしたいワシにとってはある意味苦行であった映像コンテンツも見終わり、ついにキングダムハーツ1.5+2.5の最終タイトル(発売順で)、バースバイスリープを始められた。

元はPSPで発売されたタイトルで、これまでの主人公であったソラの物語ではないけど、重要な役割を持ってそうなヴェントゥス、テラ、アクアたちの物語。

キングダムハーツ1よりも過去の話ってことなので、1のソラたちの冒険につながる因縁みたいのが描かれるのかな?

これまでのナンバリング外のタイトルは焼き増し感が強くて、新しいディズニーコラボも無かったからあんまり期待してなかったんだけど、今作初のディズニーワールドも出てきて、戦闘もなかなかおもしろかった。

※ある程度配慮はしますが一部ネタバレを含む可能性があります。

主人公感が強いヴェントゥスから始めてみたけど、テラ→ヴェントゥス→アクアの方がわかりやすそう

今作の大きな特徴が、序盤に主要キャラクターの3人の中からプレイするキャラクターを選ぶというもの。

アクア、ヴェントゥス、テラ3人組
左からアクア、ヴェントゥス、テラ

3人ごとに違ったストーリーと戦闘スタイルになっていて、3人全てのストーリーをクリアすることで物語の謎がより明かされていく。

なんとなく、ロクサスにそっくりな「ヴェントス」がメインキャラっぽかったので最初に選んだんだけど、少し説明不足で「アンヴァース」って存在がいきなり出てきたり、行動に「はて?」と感じてしまうところが多々あった。

その後テラ編をプレイしてみたら、それらの疑問はかなり解決されたので、公式(野村監督)も明言しているけど、テラ→ヴェントゥス→アクアの順番でやるのがベターなようだ。

まあ、謎が解決していく過程もおもしろいし、2人目以降はゲームに慣れてしまうことで若干ボリュームが少なく感じるので、一番濃いストーリーを楽しみたいキャラを最初に選べばいいとは思うけどね。ただ、次のストーリーはアクアで始まるようなので、その辺をスムーズに移行したい人はアクアは最後にした方がいいかも。

戦闘システムは1、2、Re:COMとも違う。要素は多いけど割とすんなり覚えられておもしろい。

レベルアップでアビリティを習得していく、比較的オーソドックスなシステムのナンバリングタイトルの1と2。

カードデッキを使用してスリリングな戦いを楽しめるRe:チェインオブメモリーズ(Re:COM)。

今作ではまた少し違った戦闘システムになっていて、ナンバリングタイトルとチェインオブメモリーズの中間て感じかな。

ざっくり言うと、技や魔法は基本店や宝箱から「コマンド」というものを手に入れて、それらを組み合わせたデッキを構成する。強い技や魔法は、初期から手に入るコマンドの習熟度を上げて、それらを合成することで手に入る。


何が出るかな

んで、このコマンドの合成システムが意外とハマる。合成結果は覚えたことのないコマンドの場合「???」になるんだけど、強い魔法どうしを掛け合わせた時にもっと強い魔法ができるかもしれないワクワク感。テリーのワンダーランドのモンスター合成に通じるものがある。

他にも、戦闘スタイルを変化させる「コマンドスタイル」や、仲間の力を借りてコマンドが変化する「ディメンションリンク」、複数の敵をロックオンしてダメージを与える「シュートロックコマンド」等々、いろんなシステムがある。

序盤に結構な駆け足でチュートリアルが現れて「こんなん覚えられっか!」とか思ったけど、操作がシンプルなのか、案外すんなり使えるようになっていた。この辺の、要素はいっぱいあるのにいつの間にか全部覚えられているっていうゲームデザインはさすがだよなあ。

ただ、コマンドだけで事足りるし、ポーションやエーテル等のアイテムの重要さはほぼ皆無で、テラ編では1度も使用せずにクリアしてしまった。

ストーリーはナンバリングタイトルに匹敵する重要度

もうこれがキングダムハーツ0って扱いでいいよ。っていうくらい重要なタイトル。

今作初のディズニーワールドも出てきて(何気にナンバリング外ではユニークなディズニーワールドは今まで出てきていなかった)、そこにプレイする3人の主人公のストーリーが絡み合って、違う主人公でプレイするたびに新しい発見がある。

さすがに1人1人の話はそれぞれ10数時間でクリアできるくらい短かめだけど、なかなかおもしろい(最後急雑)。