いい歳したワシだが、ピアノを始めてみた。
といってもスクールとかに通うでもなく、弾きたい曲の楽譜を何個か買って「ド、レ、ミ」と音符を1つ1つ数えて弾いているような状態だけど。
なんとかかんとか曲らしいものを少しずつ弾けるようになってきたんだけど、なかなか上達できていないし効率が悪い気がして(もちろんたった数ヶ月でスラスラ弾けるようになるとは思ってないが)、色々考えたり調べたりしたことのメモ。
(余談)電子ピアノが昔と比べてすごく安くなっててビビる
以前から「弾けたら楽しそうだな」って欲求はあったけど、ピアノなんて賃貸で弾けないし、電子ピアノだって高級で自分とは無縁だと思っていた。しかしある日Amazonのセールで色々見てたところ、何と天下のKORGの電子ピアノが約3万円で売っていたのだ!
自分の中では30,000円でフル鍵盤の電子ピアノが買えるなんて信じられないことで、勢いで買ってしまった。
基礎力をあげて初見弾きをできるようにしよう
「音符を1つ1つ数えて、楽譜を完全に覚えて手癖で弾けるくらいまで練習する」ていうやり方でやってて、中級くらいの曲でも何とか弾けるようにはなったけど、音符を読むということがあまり上達しないから新しい曲を弾けるようになるまで時間がかかりすぎてしまう(「1曲だけどうしても弾きたい曲がある」っていう人はその方法でもいいのかな)。
そういえば小学校の頃。ピアノを弾ける友人は初めて見たドラクエの楽譜をパッと弾けていたなあ。
もっと音符をスラスラ読めるようになれば新しい曲をどんどん弾けるようになるし、結果的に基礎から鍛えるのが実は近道なんじゃないかと思い立った。曲の分析力も上がるだろうから曲作りにも役立つし。
初心者用・入門者の楽譜も買って弾いてみる
初見の楽譜でピアノを弾けるくらい音符をさっと読めるようになるには、やっぱり楽譜を見ながらピアノを弾くという行為に慣れるのが大事だよな。
とにかく、現状のワシでも初見で弾けるくらい簡単な曲で数をこなそう。
そんなわけで、伴奏が簡略化されていて弾いてもあんまり楽しくないだろうと敬遠していた、初心者用・入門者用の楽譜も弾くようになった。
確かに音数が少なくなって、曲として単調になってしまっている(これでいいでしょ感さえただよう)楽譜もあるけど、音数が少ない=曲としてつまらないなんてことはなく、2和音でもすごくいい響きで素敵な曲になっている楽譜もあり、新しい発見もあって思わぬ収穫だった。
まあ、弾いてみないとわからないのでそういう楽譜との出会いは運なんだけど。
ちなみに個人的に↓の楽譜がかなりよかった。
アレンジがよくて響きが綺麗で、各楽譜に入門向け・初級向け・ちょいムズ初級向けに分かれている。
モチベーションを保つために、弾きたい曲をやるっていうのはブレないようにするけど、歌物は趣旨とずれるので初心者用・入門用はピアノソロの楽譜をやっている。
体系的に学んでみる
せっかく長い歴史の中で確立されてきた練習方法あるんだから、基礎力を上げるのであればそれを使って覚えていくほうが確実だろう。ワシは天才じゃないしね。
バイエルっていう定番の導入教材があるらしい。調べてみるとなにやら「もう古い」って意見もあるらしいけど、ピアノの楽譜の難易度の目安になってたりするし、これでいくことにする。
終わったら「ブルグミュラー」っていうやつに進むらしい。いつになるんだろう、、。
ま、そんなわけで買ってみた大人のバイエル。
少しずつ進めてみて、「もっと早く始めておけばよかった!」と嘆いた。
欲を言えば子供の頃からやってたかったっていうのはそりゃそうだけど。
こんなによくできているのか。さすがです歴史。。
バイエルは練習度合いを示す番号が付いていて、最初の方は本当に簡単すぎるくらいの運指トレーニングから始まる。そんで、少しずつ少しずつ、和音が出てきたり指番号が非表示のところが出てきたりする。
1つ進むくらいだと難易度にほとんど差がないんだけど、何個か進んだ後に最初の方の練習曲にいくと、明らかにスラスラ弾けるようになっててビビる。少しずつだけど着実に上達してる実感があって、ものすごく楽しい。
演奏技術もトレーニングしよう
もちろん、ピアノを弾くっていうのはフィジカルな面もあるので、音符がスラスラ読めても指が追っつかないってんじゃ話にならないから、並行して中級以上の曲も練習しつつ演奏自体の上達にも励む。その中での気づき。
手首はできるだけ曲げずに、ポジション全体を動かす
例えば左手小指で「ド」の音を弾いた後、全音下の「シ♭」を同じ左手の小指で弾くとする。
その時、いきなり白鍵のポジションから上の方にある黒鍵の方に小指を移動させなきゃいけないから、つい手首を「クイッ」とやってしまう。
ゴルフとかスポーツの世界だと常識なんだけど、小さい筋肉は細かいことはできるけど繊細でコントロールが難しく、大きい筋肉の方が動きは安定する。
なので、手全体を「サッ」って上の方に移動させた方が安定することに気がついた。
実際安定したし、Youtubeとかで上手な人たちの動きを見るとほとんど手首が動いていなかった。
いいなあ。こんくらい弾けるようになりたい。。
超ゆっくりからでも、メトロノームを使って一定のテンポで弾けるように練習する
ワシはギターをやっていたことがあって、その時もとてもお世話になっていた練習方法。
いくら遅くしてもいいから、ちゃんと弾けるくらいゆっくりなテンポから始めて、徐々に普通の早さにしていく。ってもの。
主な目的はその曲を弾くことに慣れるための。全体を通して弾くことを覚えて、流れを掴む。
ただ、ピアノの時は運指が雑でもテンポが遅ければなんとかなってしまう傾向があるので、指が無茶な動きをしていないかは適宜チェックする必要があると感じた。
あと、超スローテンポでの演奏はリズム感を鍛えるのにめちゃくちゃ役に立つ。
慣れてきたらメトロノームのクリック音を裏拍に置いたり、クリック音を小さめにしてメトロノームの動きを見ながらの練習も○。
一曲通して弾けるようにする
これはワシの特徴で戒めだけど、例えば2番まである曲でも、1番のサビ終わりまで弾くと満足してしまい、2番以降を仕上げずに次の曲を練習してしまう。
結果、なんとなく弾ける曲ばっかり増えて、ちゃんと通して弾ける曲があんまりない。って状態になる。
曲への理解も深められないし、くさい言い方をすると曲に失礼だし、ちゃんと1曲通して弾けるようにしよう。
おしまい
いやー、ピアノ。めちゃくちゃ楽しいですねー。
モチベーションの高いうちにやりまくってハマって後戻りできなくするのが最近のスタンス。
では、よいピアノライフを。