エフェクトに比べると使い方がわからないということも少ないけど、本当にその音源で曲を作るのか。をよく考えて買わないとハードディスクの肥やしになってしまう追加音源。
そんなわけで、初心者のころに買って、実際の曲作りにとても役立った音源をまとめてみた。
- DAW付属音源では満足できなくなってきた
- 幅広く使える追加音源が欲しい
- 予算は3万円以内
- 音質も大事だけどコスパも大事
そんな人は参考になるかも。
エフェクト編は下記よりどうぞ。
目次
作る曲のジャンルによって役立つ音源は変わる
当たり前だけど、作るジャンルによって必要な音源も変わってくる。
オーケストラや雅楽の作曲者にシンセは不要とか(スパイスにはなるかも?)。
ワシが作ってるのはゲーム音楽や、Youtube動画で使ってもらうBGMやジングルなので、割と幅広いジャンルの曲を作ってる人向けのおすすめとして紹介する。
マルチ音源(SampleTank)
マルチ音源は以下の理由で多くの人にオススメ。
- DAW標準の音色が上位互換される
- 1つの追加ソフトで幅広いジャンルをカバーできる
デメリットとしては、それぞれの音色の品質や拡張性は専用音源にかなわない。
なので、こだわりたい音色に関しては専用音源を買い足すか、作るジャンルがハッキリしてる人は最初から専用音源を買ったほうがいい。
マルチ音源にも色々種類があるけど、
- SampleTank
- HALion
あたりが有名で音色数も豊富。ワシが購入したのはSampleTankのMAX。
IK Multimedia SampleTank4 MAX
参考価格:29,990円(セール)
※後述のMODOBASSを先に買ってクロスグレードで買うほうが安いよ。
メインでは使わないけど、「Xpand!2」も持っておいて損はない。
何しろ軽いし安い。セールで500円くらいで買える。Protoolsっていう高級DAWに入っていたプラグインなだけあって音も一定以上のクオリティ。
一世代前の音源なので、UIが悪い(文字が小さかったり)とか機能が少ないとかはあるけど、コスパの高さは異常。
KOMPLETEもマルチ音源として紹介されることもあるけど、マルチ音源ではないし、ワシだったら初心者にオススメはしないかな。買ったけど。
初心者にKOMPLETEはおすすめできない
Kompleteを初心者にオススメする記事が多くてビックリするけど、オススメできる初心者はかなり限られていると思うので書いておきたい。
マルチ音源ではない
マルチ音源として紹介される記事も見るけど、そもそも音源ではなくて総合パッケージだしね。。
SampleTankとTotalStudioみたいな違い。
- マルチ音源:1つのプラグインに複数の音色が入っている
- KOMPLETE:いくつものプラグインの詰め合わせ
つまり、Kompleteを使いこなすには、入っているプラグインの操作方法をそれぞれ覚える必要がある。
マルチ音源は基本的にそのソフトの操作方法だけ覚えれば大丈夫なので、学習コストが全然違う。
音色のジャンルがかたよっている
一番購入者が多いであろう無印版。
シンセサイザーが10種類以上入っててピアノも5種類以上入ってるけど、ギターはエレキとアコギで1種類ずつ。ベースも2種類のみ。
ティンパニやマレッタ等オーケストラの打楽器系は専用音源がない等(Kontaktの中にプリセットはある)、入っている音色に偏りを感じる。
シンセのプリセットは膨大だけど、使える音色を探すのがすごく大変(KOMPLETE KONTROL使っても)。
高価である
定価72,400円をポンと出せる初心者は少数なのではないでしょうか。と、庶民派のワシは思うのです。
セールを駆使すれば4万円弱とかで買えるけど、セール情報の把握や購入手順も初心者には高いハードルだ。
KONTAKT単品購入がオススメ
KONTAKTはKOMPLETEの中に入っているプラグインで(ややこしい)、サンプラーという扱いだけど、いろんな会社からKONTAKT専用の音源が出ていたりする。
開発が容易なのかな。
前述したKOMPLETEを安く買う方法として「KONTAKTを購入してアップグレード」という手順がある。
有志で作られている安価で優良な音源もあったりして選択肢が広がるので、KONTAKTのみの購入はあり!
セールが来たら買っておいて、KOMPLETEは必要性を感じたら買うくらいで良いかと!
KONTAKT購入方法の参考動画
ベース音源(MODOBASS)
やっぱり曲の核となる、頻繁に使う音源は専用音源を用意したい。
- Trilian
- MODOBASS
がベース音源の2大定番になっていて、Trilianはベース系の音源を幅広く網羅してる音源。MODOBASSはエレキベース専用の音源。という棲み分けになっている。
ワシはエレキベースは大体MODOBASSを使ってる。
IK Multimedia – MODO BASS
参考価格:13,190円(セール価格)
音が良いのは前提として、他の良いところは以下。
軽い
数十GBもある音源も多い中、MODOBASSの容量はなんと4GB。
なぜそんなに軽いのかというと、多くの音源が採用しているサンプリング方式ではなく、物理モデリングという方法で音を作っているからだ。
- サンプリング:実際の楽器の音を録音する(良い音源ほど録音容量も多くなる)
- 物理モデリング:コンピューターで楽器をシミュレート
音自体のデータが必要ないため、これだけ軽くできるのだ。
調整できるパラメータが多い
これも物理モデリングの強みで、様々なプレイスタイル・ベースのコンディションを変更できる。
- ピックアップ変更
- 弦のタイプ・ゲージ・使用度の変更
- ストロークの方法や位置を変更
- ミュートを度合い(%)で調整可能
- アンプシミュレーターもエフェクターもついてくる
などなど、ベースを弾いたことのある人ならテンション上がること間違いなしの音源なのだ。
操作がわかりやすい
GUIもわかりやすく、スライドやハンマリングもキースイッチで切り替えられる。
エレキベースに特化しているおかげか、操作項目がカテゴリごとにタブにまとめられていて、どこをいじればいいかわからなくなるということもない。
比較検証はSLEEP FREAKSさんから、ひっじょーにわかりやすい動画が出ている。
ドラム音源(Addictive Drums 2)
ドラムも曲のクオリティを大きく左右するので、できれば専用音源を持っておきたい。
ドラム音源の定番は
- BFD3
- Superior Drummer3
- EZdrummer2
- Addictive Drums 2
- SSD5
などがあるけど、最初に買う音源としては「Addictive Drums 2(以下、AD2)」が断然おすすめ。
参考価格:8,300円(セール価格、拡張音源3つセット)
セールも割と頻繁に行っていて手が出しやすいし、拡張音源やMIDIパックも魅力的(Addictive Drums 2 Customを買えば好きなドラムセットを3つ選べる)。
生っぽさを求めるならBDF3やSuperior Drummer3等、よりお高めなドラム音源が必要になってくるけど、大体のジャンルはAD2でカバーできる。
お高めなドラムは「音を作り込む必要性」が高いので、そもそも玄人向きだし、容量、動作の重さも初心者向きとは言いづらい。
比較検証はSLEEP FREAKSさんから、ひっじょーに(略
その他
ここまでで紹介したほどではないけどお世話になった音源たち。
Addictive Keys
セール価格で4,400円くらい。
Addictive Drums 2と同じ会社から出ているピアノ音源
安い、軽い、使いやすいと、三拍子揃った優等生。
意外と固い音なので、音作りする必要がある。ポップと相性がいいらしい。
ACOUSTICSAMPLES | Guitar Bundle
セール価格で99ドル。
4種類のギター音源のセット。
ギターの打ち込みで非常に面倒なストラム(ジャラーンって鳴らすやつ)を、「左手でコード、右手でストローク」という非常にわかりやすい操作で簡単に再現できる。
それだけでも素晴らしいのに、アコギ2種類、エレキ2種類で99ドル!
ブシャー(漏れた音)
何かの参考になれば幸い。では、よいDTMライフを。