娘が生まれてから始めたピアノ、どんどん弾くのが楽しくなっていく。
Amazonのセールで3万円台で買った電子ピアノを使っていたのだけど、「もう少し高い電子ピアノって何が違うんだろう。」と調べているうちにどんどん欲しくなってしまった。
鉄は熱いうちに打てというし、タッチが良いものの方が上達が早い(まんまとセールストークに乗せられている気もするが)っていうし、ワンランク上のものを購入することにした。
電子ピアノ、値段で何が変わるの問題
いろんなサイトでも説明されているので、さっくりとワシが実際に弾いて比べてみた感想も交えながら書いていく。
基本的には高い電子ピアノになるにつれ
- タッチや鍵盤の素材が本物のピアノに近く(ハンマーアクションとか、木製鍵盤とか、弦振動とか)
- 音が良く(サンプリングやシミュレートの方法で)
- スピーカーが豪華に(複数つくと立体感が増すらしい)
- オプション機能が豊富に
- 重く(笑)
なっていく。
ただ、完全に値段に比例しているかというとそうでもなく、15万円くらいまでがコスパがいい気がする。あとはどこまでこだわるか。
〜¥70,000:エントリーモデル
- 音:★★☆☆☆
- 鍵盤:★★☆☆☆
- スピーカー:★★☆☆☆
- コスパ:★★★★★
入門者や予算の無い人向けのエントリーモデル。
安価ながら本格的なモデルも製造しているメーカーから発売されているものも多く、総じてコストパフォーマンスに優れる。
強弱も付けられるし、ペダルはもちろん、メトロノームやトランスポーズも使える機種も多い。
音はさすがに少ししょぼく感じるけど、繊細なタッチを求める演奏でなければ十分使える。と思う。
〜¥140,000
- 音:★★★★☆
- 鍵盤:★★★☆☆
- スピーカー:★★★☆☆
- コスパ:★★★★☆
タッチがハンマーアクションになったり、よりピアノの弾き心地に近づく(ただ、この価格帯だと鍵盤が木製のものは見つけられない)。
音源も上位機種と変わらないものが使用されるモデルもある。
というかぶっちゃけ上位機種との差はスピーカーと鍵盤がほとんどを締める。
タッチは好みが大きく出るので、弾いてみてテンションが上がるなら少し上の金額のものより選択肢として上位にくることも。
¥200,000前後
- 音:★★★★☆
- 鍵盤:★★★★☆
- スピーカー:★★★★☆
- コスパ:★★★☆☆
ここら辺の価格帯が各社力を入れているように思える。
スピーカーも4つ以上使われて立体感が増したり、木製鍵盤や鍵盤の長さが生ピアノと同じだったり、より弾き心地と音にこだわりたい人向け。
¥400,000〜:ほぼピアノやん
- 音:★★★★★
- 鍵盤:★★★★★
- スピーカー:★★★★★
安いアップライトピアノが買えるくらいの金額だけあって、弾き心地も(少なくともワシには)ほぼほぼピアノのそれと変わらなくなる。
それならピアノ買えばええやんってなりそうなもんだけど、一応
- 比較的軽い(電子ピアノ:100kgくらい、アップライト:200kg以上)。でもどっちも重いわな。
- 調律が不要
- 音色変更やいろんな機能が使える
等のメリットはある。
どう選べばいいか考えてみる
前提として試奏は必須(Youtube見てもわからんよ)。
鍵盤、音、スピーカー、オプション機能、重量、デザインそれぞれの項目でこだわらないところは除外して、どれが一番弾いていて気持ちがいいかで判断すれば良いと思う。
狭い部屋で基本ヘッドホンで弾く人はスピーカーは重要じゃないし、
生ピアノを弾くつもりがない人は生ピアノに近い鍵盤は必要がないし、
音源とスピーカーは別で用意するぜっていう猛者は弾き心地とデザインで選べば良い。
買ってみて、オプションと音色数はオマケみたいなもんだと思った。
電子ピアノメーカーで何が変わるの問題
各メーカーが頑張っているので、明確な差というものはなく、好みによるところが大きい。
KAWAIとYAMAHAはもともと生ピアノを製造しているメーカーだけあって、ピアノの音や鍵盤のクオリティは言わずもがな。
Rolandは何気に世界初の電子ピアノを発売したパイオニア。様々な電子楽器のメーカーというのも強み。音色数が多い。
CASIOとKORGは10万円以下の電子ピアノを主力商品としていて、同価格帯でのコスパに定評がある。
購入候補の電子ピアノ
とにかく鍵盤。次に音色を重要項目として選定。
生ピアノを弾く機会はあるかわからないけど、将来娘がピアノに興味もってもレッスンで使えるやつがいいなとかも考えたり。
予算は最初10万円くらいだったのだけど、お店で弾き比べるうちに上位機種に惹かれていってしまった(ありがちな罠)。
候補に残ったのは以下(価格は2020年11月当時のもの)。
KAWAI:CA49
実売価格¥175,000くらい。候補で唯一の完全木製鍵盤。
アプリと連携して練習を楽しくする機能があるが、iOSのみのアプリでiPad持ってないため二の足を踏む。
アプリはあくまでオマケなんだけどね。
YAMAHA:SCLP-7350
価格:¥170,500。CLP-735の島村楽器コラボモデルで、日本語表記になっていたり音色数が少し増えたりしている。
樹脂製鍵盤のため決め手に欠ける。
Roland:DP603
実売価格¥165,000くらい。
樹脂と木製のハイブリット鍵盤、音色数は圧巻の324音色(他は数十くらい)、オシャレなデザイン。
唯一サンプリング音源(録音した音)ではなく、物理モデリング音源(コンピューターでピアノをシミュレーションした音)なのも興味深い。。
結局最終候補以外のHP704を購入
総合的にみてRolandのDP603に決まりかけていたところに、ワシの中の悪魔が囁く。
「もう少し高いと何が違うのやろ」
そして結局、少し上位のRolandのHP704(¥198,000)を購入したのであった。
ぶっちゃけデザイン的にこちらの方が好みだったというところが大きく、性能面ではほとんど変わらない(スピーカーの数と対応アプリくらいかな)。
今冷静になってみると、この金額なら他のメーカーでも他の選択肢あったんじゃないかとか、オマケであるはずの音色数にとらわれてんじゃねーよとかツッコミが入りそうなもんである。
しかし当時のワシには音色数多い方が遊べるし、電子機器メーカーとしてのRolandに絶大なる信頼を寄せていたのである。
あと、購入当時は新型コロナウイルスの影響で電子ピアノの需要が高まり品薄で、購入から数ヶ月後に入荷というのがザラだった。
HP704はAmazonに在庫があって数日で手に入るのも大きかった。
RolandのHP704を数ヶ月弾いてみて
楽しく弾いてる!やっぱり多少無理して良いもの買った方がモチベーション続きますね。
以前所有していた機種はメトロノームもついていなかったので、メトロノーム内臓というだけで練習が捗る。
タッチはかなりしっかりしていて、指がバキバキ鍛えられている実感がある。
3万円代の電子ピアノだとわかりにくかった超低音でも何の音かハッキリわかるのも素晴らしい。
不満点
不満というほどのものでもないけど、次電子ピアノ買うときはこういうところも気を配ろう。と後になって思ったところ。
音色数が多くてもあまり使わない
ストリングスとかトランペットとか、ピアノ以外の内臓音源。意外と使わない。
アップライトピアノの音源もあまり好みではなく、結局グランドピアノ音源しか使っていない。
それぞれの音をちゃんと聴いてみて、本当に必要なのか考えた方が良い。
アプリもあまり使わない
これはアプリの使い勝手が悪いせいなのだけど、HP704に対応したピアノ練習用アプリ「Piano Every Day」、横画面に対応していないのだ。
縦画面だと10インチFHDのタブレットでも音符が読みにくい。
一応サポートに「横画面対応してーな」という旨のメッセージを送ったのだけど、対応される日は来るのかな。。。
重い
61kgありますのでね。。
納品に大人の人が2人でやっとこさ運んでいるのをみて、「これ引っ越しの時超大変そうやな」と思った。
終わりに
購入してみてわかったこともあるので、これも良い経験だ!
では、良いピアノライフを。