音感を鍛えるため、曲への理解をより深めるため、他色々といいこといっぱいなので耳コピをしよう。
クロノ・トリガーの「クロノ・トリガー」を耳コピしてみた。
オープニングにぴったりな壮大で勇ましい曲。
これがデビュー作、、しゅごい(小並感)。。
作曲者の光田康典さんが好きなジャズのニュアンスが曲に入ることで、オーケストラやポップ等が主流だった当時のゲーム音楽としては特徴的な曲になったみたい。
光田康典が語る『クロノ・トリガー』 〜kiyoが解き明かすメロディの秘密|キーボード・マガジン 2017年7月号 SUMMERより
曲情報
作曲者は光田康典さん。
- 長さ:約2分
- キー:Em
- テンポ:BPM130
構成
便宜上「〇〇メロ」とか書きます。
- イントロ:8小節
- Aメロ:16小節x2
- Bメロ:4小節+3小節
- アウトロ:5小節
使用楽器
- ハープ
- ストリングス×4
- トランペット
- エレキベース
- ティンパニ
- スネア
- シンバル
- シェーカー
打楽器は1つのトラックにまとめられてるっぽいから、一応8トラックに収まるのか(スーパーファミコンの曲は8トラックまで)。
基本的にはオーケストラっぽい編成だけど、ベースはエレキベースなのね。
確かに管楽器だとこの鋭さは出せなそう。
コード分析
あくまで勉強中のワシのメモなので、見落としているポイントや解釈間違い等あるかもですが悪しからず。
コード進行
イントロ
IVm7||IIm7||♭II△7||I7sus2|Im7
最初からIVm7で始まるのが特徴的。メロディは最初9thなので実質IVm9になるのかな。
3つ目の♭II△7もあまりみないけど、IVmの代理として使われるコード(ベースラインを半音下降させてる)。大きな塊は4-2-4-1の進行に近い。
♭iiのベース音がいい仕事してる。
最後はsus2を挟んでIm7。こういう時はsus4が使われることが多そうだけど、sus2の方が終始感が控えめに感じた。
Aメロ
IVm7||IIm7
×2
♭II△7||Im7
♭VI△7|♭II△7|♭VII / I|I7sus2
1行目。4拍目の裏に、ベース音はそのままで♭VII(IVm7の時)とVsus4(IIm7の時)と4度上のコードがそれぞれ鳴るけど、フレーズ的な使い方でコードの役割にはあまり影響なさそうなので割愛。
3行目。コード後半の持続音がIVm7の時:11th、IIm7の時:7th
になってる。
4拍目の裏のベースに乗るコードは♭III(前)。後半はIsus2から4拍目裏でIm7になってる感じ。
♭II△7の時のコード最初の持続音が9thになってる。
以上を2回繰り返す。
Bメロ
♭III△7(9)|IVadd13|Vm7||♭III△7(9)|IIm7|Vsus4|V
♭III△7(9)|IVadd13|Vm7||♭III△7(9)|IIm7
Vmに転調してるように聞こえる。
ハープがアルペジオで弾いてるフレーズにコード外の音(テンション)が含まれてる。
アウトロ
♭VI△7||♭VII||♭VI△7||♭VII||Isus4
ハープは固定フレーズで、相変わらずテンションも多めに行き来してる。
Isus4で終わるのが特徴的。
もう一度全体
コメント多くなっちゃったので全体をもう一度。
IVm7||IIm7||♭II△7||I7sus2|Im7
IVm7||IIm7
×2
♭II△7||Im7
♭VI△7|♭II△7|♭VII / I|I7sus2
♭III△7(9)|IVadd13|Vm7||♭III△7(9)|IIm7|Vsus4|V
♭III△7(9)|IVadd13|Vm7||♭III△7(9)|IIm7
♭VI△7||♭VII||♭VI△7||♭VII||Isus4
コードの特徴とか考える
何と言っても♭II。♭VII / Iもいい感じ。
インタビュー記事にも書いてあったけど、テンション盛り盛りでなかなか複雑なサウンド。メロディがテンションを担ってるところが多々ある。
各構成の始まりでIのコードが使われてないのも特徴的。
BメロのV転調、曲の終わりがIsus4なことも手伝ってか、Iのキー感が薄い気がする。。
うーむ、まだわからんね。
理論の勉強してわかるようになったらまた更新しよう。。
他気をつけたところ
ストリングスは生楽器の音源だとアタックが弱くて他の楽器に埋もれちゃったので、シンセストリングスにした。
最初のメロディのストリングスは生楽器でも埋もれないけど、ゲーム音楽のいい意味でのチープさがなくなってしまったので、Xpand!2のバイオリン音源を使用。
スネアはいい感じの音源が見つからず、2種類のスネアを混ぜてる。
以上。では、よいDTMライフを。